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《真琴視点》
朝は嫌いだ。
まずは低血圧。
これは非常につらい。
何事に関してもイライラしてしまう。
『美咲!なんでまた部屋にいるんだよ!?』
『優樹が呼んでたから』
『呼んでねぇよ!?』
更にこれだ。
低血圧でイライラしやすいっていうのに、そこに特上のイライラを放り込んでくるとはどういう神経しているのやら。
・・・・・・とりあえず他所でやれ。
俺は着替えて
とっとと家から学校に向かった。
昔は兄貴が『真琴~!助けて~!』
と俺を呼んでいたけど、助けを呼んでも絶対に来はしない事を学んでか呼ばれなくなった。
・・・・・・学習することはいいことだ。
・
・
・
「うぃーす、真琴~!」
「うぃーす」
学校の前で親ゆ・・・・・・友だ・・・・・・奴隷の
悟郎こと伊東 悟郎に遭遇した。
「昨日買った『人妻SM』よかった?」
「ねぇ!?なんで知ってるの!?俺、変装までして夜中に買いに行ったんだよ!?」
「そんな事より・・・・・・」
「いや!重要な話だからな!?」
悟郎と他愛ない話をしながら校門を潜って、グランド脇の舗装された道を歩く。
生徒会選挙が近いためか、候補者達が演説をしているため、人ごみが半端じゃない。
邪魔で邪魔で仕方ない。
・・・・・・あっ、だから人『ごみ』なのか。
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