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「……よし、じゃあ優樹。
魔王も行った事だし、そろそろお前も行くか」
と、何事もなかったように言う父さん。
そんな父さんは俺に大きな袋を渡した。
「これ、勇者への餞別」
「えっ?マジ?サンキュー!」
なんかやたらとずっしり重い荷物を受け取り、その場で開封してみた。
ユーキは500000Gと氷の刄とギガントメイルと知識の兜と力の盾を手に入れた。
「……えぇっ!?冒険の序盤にしては金もらい過ぎ&装備品強過ぎじゃね!?」
明らかに金は多いし、装備品は装備したら+120とかするような装備だ。明らかに冒険の後半で買えるやつだ。
驚く俺を見て、父さんは首を傾げた。
「俺、いつも思ってたんだよな……
世界を守るため冒険に出る勇者に2番目に安い武器を買えるか買えないか程度のはした金と、銅の剣だけしか渡さない王様は頭がおかしいって……」
「いや、それを言っちゃあ……
そこはバランスだから……
…………まぁ喜んでもらうけど」
さっそく全部装備した。
装備したら全く重くないし、なぜか衣服も変わらないRPGらしさに感動した。
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