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「いや~いや~いや~!ふへへへ……」
とんでもなく下品な顔で笑う悟郎。
今、俺は、心から真琴を欲している。
下品な笑みを浮かべながら
自分の周りに集まる女の子を見渡す悟郎。
その視線が俺の方を向いたところで
俺は軽く手を上げ挨拶した。
「……ん?……おぉ!優樹!!
やぁハニー達!久しぶりに親友が訪ねて来たからちょっと席を外すよ?」
『『『あぁん!悟郎さま~!』』』
悟郎は黄色声援を受けながら振り返り、
階段を登りながら俺を手招きした。
気持ちがいいくらい虫酸が走る。
あのツラを全力でぶん殴ってやりたい。
しかしまぁ、俺は大人だ。
俺は我慢して女性達の間を縫って
悟郎の元へと向かった。
『えっ?誰?今の人?
めちゃくちゃカッコよくなかった?』
『あれじゃない!?
マウントエントランスの王子の
ユーキ様じゃない!?』
『えっ!?ウソ!?
噂には聞いてたけど
まさかあそこまでなんて……!』
『ふ、尻の軽い女ね。
確かにユーキ様はカッコいいわ。
でも私はゴロー様一筋よ』
『わ、私だって!』
『そうよ!ゴロー様は身を呈して
私たちを守ってくれてるんですから!』
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