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「いや~!この世界って素晴らしいね!
目が覚めたらいきなり村長の息子になっててさ!」
「へ~、俺は王子だった」
「らしいな!噂で聞いたぜ!
んでんで、意味もわからずおどおどしてたらあっという間に夜になっててさ!」
あ~、この世界一日が早いよな~
「んでんで、魔物が町にやって来たのよ!
俺は身を呈して村を守ったのよ!
いや~!気持ちよか……痛かった~!
そしたらあっという間にモテモテ!
素晴らしいな!この世界!」
大事な事なのか二回目言いやがった。
しかも喜んで魔物に身を呈してやがるよ……
「……んじゃ、悟郎。
とりあえずこの村はここまでにして
一緒に冒険行ってくれるか?」
「……えっ?嫌だけど?」
コイツ……マジぶん殴ってやろうか……?
「いや、だって!この世界最高よ!?
なんで終わらせなくちゃいけないのよ!?」
「いやいや、悟郎。現実を見ろ」
「イヤだ!俺はこの村でモテモテ悟郎ハーレムを作る!だから優樹!魔王討伐はお前に任せた!」
こいつとは長いつきあいだが、
その中で一番ムカついた。
「はぁ~、もういいよ。
とりあえず今日、ここに泊めて?
体力回復だけ手伝って?」
まぁ無理強いするのもアレだ。
他のみんなで頑張るとしよう。
「おう!泊まってけ泊まってけ!」
そして俺は悟郎と雑談しながら
時間を潰して、悟郎の部屋に泊まった。
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