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その男の影は剣を鞘から抜きながら跳躍。
上空から魔物に襲いかかる。
しかし魔物も無抵抗な訳がない。
鋭い爪で男の顔を狙う。
男はその爪を体を軽く捻じって、
紙一重で躱し、その回転を利用して
剣で月の光を反射させながら斬りつけた。
そして魔物の後ろに背中を向けて着地する。
そして剣を鞘にスルスルを収めていく。
しかし魔物はダメージを受けていなかったようで、涎を垂らして笑ながら両腕を男に振り上げた。
誰もが『危ない!』と叫ぼうとした瞬間、
男は呟いた。
「月閃……」
そして『カチッ』と剣が鞘に完全に収まった。
「………『朧』」
瞬間!
無数の銀色の斬撃が魔物を襲った!
そして魔物は後ろ向きに倒れ込み……
……動かなくなった。
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