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《真琴視点》
生徒会選挙が終わった。
投票の結果、
ぶっちぎりであの女が生徒会長になった。
そして演説などもほとんどサボっていた兄貴が、顔とカリスマ性で副会長に。
兄貴は嫌そうだったが『まぁ選ばれたからには全力でやる!』と意気込んでいた。
・・・・・・かっこいいねーホレちゃいそうだー
そういえば今日は初めての生徒会らしい。
・・・・・・兄貴にちょっかいかけに行くか。
・・・・・・あの女も『少し』気になるし。
・・・・・・と、通学路で思考中。
『~~~~♪』
ポケットから『SATSUGAI』が流れる。
俺は携帯を取り出した。
・・・・・・おっ?電話だ。珍しい。
「もしもし。どうした悟郎?
もしかして校内掲示板にお前がフられた時の写真貼りつけたの怒ってる?」
『あれお前のせいだったのか!!?
ちくしょー!どんだけ恥ずかしいと・・・・・・
・・・・・・まぁいいや。ちょいお願いがある』
よく許せるな。
俺だったら相手を貼りつけにするぞ?
・・・・・・掲示板に。
「ん?なに?」
『実はさ~今日欲しいゲームの発売日でさ~。行こうと思ってる店、9時開店だからどうしても一時間遅れちまうんだ』
「はっ?今日は模試だぞ?」
まぁ1年の1学期だからそれほど重要でもないかもしれないが・・・・・・
しかしどんな理由があろうとも、うちの学校は模試をサボると進路指導を受けなくちゃならない。
後々の事を考えたら受けた方が楽だ。
『そう!流石真琴!よくわかってるね~!流石は俺の嫁!』
・・・・・・殺してもいいかな?
『だから真琴!試験が始まる前になんとか妨害して一時間目の試験を無くしてくれ!頼む!』
「いやだ。めんどくさ・・・・・・『今日、学食奢るから!』・・・・・・りょーかい」
俺は電話を切った。
さて、どうするか?
気がつけばもう学校の近くの河原だ。
俺が歩く先にはアスファルトで舗装された道を蛇が通り過ぎようとしている非常にのどかな風景。
・・・・・・いいものみーつけた♪
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