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子供ながらに、残酷な現実を受け入れ、強くなれたのは母親の言葉だった。
聞こえないんじゃない。
あんたは聞く気が無いんだ。
学校で、みみつんぼと言われても、味方である親が居たから耐えられた。
しかし、母親のその言葉で、私には味方が誰もいないとわかった。
あんたは普通じゃないんだから。
《普通って何? 私はやっぱり不良品なんだね》
普通じゃない、そう言っておきながら…《聞く気が無い》と。
あまりにも矛盾した言葉に、深く傷つけられたが…私の苦しみなど親ですら、わらかないんだと確信した。
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