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オレの考えはいくら飯田美咲に言われても変わらなかった。
患者の闇を晴れさせたり和らげるのにはやっぱりそれなりに同じ境遇や経験をした人物にしか無理だと思ったからだ。
『私には…命を捨てようとする自分より若い人を放っておけないんです。』
『看護師してるから解るけど』
オレは彼女の言葉を否定はしないが賛成でもない意思を言葉に込めた。
『そうじゃないの…』
飯田美咲の声が暗くなる。
同時にうつ向き表情もこれまで見た事のない位暗い顔になっていた。
青ざめた様にすら見えるほどだった。
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