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『研二…お前の言う事は普通に考えれば間違えてはいない。
だが代議士で大臣まで経験してるワシの息子としての意見ならとんでもない愚か者だな。』
『…すいません。』
兄貴の顔色はまだ晴れない。
『いいか!…
ワシは今も言ったが代議士…国会議員だ。
日々権力の最高中枢の中で生きている。
世の中お前の思う様に単純な世界なら格差なんて生まれないんだよ。
弱者が強者の手足となり働き、危険な時は盾となり弱者が強者を守る。
守った弱者は強者からの報酬によって生きて行くんだ。
何が言いたいか解るか?』
兄貴に尋ねる親父。
オレにはさっぱり意味など解らなかった。
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