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兄貴もオレと同様に理解出来ないのか口を開くのにためらっていた。
しかしそんな兄貴に親父はこの後恐ろしい一言を口にした。
『所詮警察も人間…
裕福になり出世もしたい連中の集まりだ。
選挙と同じで警察の世界も金やコネのある奴が上に行く。
公務員だからな…
奴等が選ぶのは貧乏人のこの新聞の女と権力者の息子のお前のどっちか位解らないか?』
オレには親父のこのセリフで全てが理解出来た。
親父は警察に圧力を掛けるつもりだという事を…
もちろんこの時兄貴もそれには気付いた様だった。
兄貴の顔が怪しく微笑みを浮かべたからだった。
そんな兄貴を満足気な表情で見る親父。
この後とどめとも言うべき最低のセリフを言うのだった。
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