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画家のオヤジと私の距離は約15M。
私は彼をずっと見ている。
だけど彼は私に全く気がつかない。
画家は今仕事をしている訳ではない。
だから周りをキョロキョロしても良さそうなものだけど画家はうつ向いたまま銅像の様に動かない。
周りが気にならないの?
自分を見てる人とか居るかも分からないのに…
私はますますこの画家のオヤジに興味を持った。
5分…10分…
画家は動かない。
生きてるか?
さすがに私もそう思いだした時、画家は急に動き出した。
アレ?帰りの準備かな?
なぜか私は急に淋しい思いが出てきた。
そんな私をよそに画家はどんどん画材を片付けだす。
私はこの後自分でも不思議な行動に出た。
足が勝手に画家に近付いて行く。
画家まで10M…5M…3M…
私はついに画家の前に立ち声を掛けた。
『あの~…』
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