さやか

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何で~!!声掛けちゃった! 私は自分の行動に困惑して表情が固まった。 『はぁ~?』 低い愛想のない声で私は戸惑った。 それでも私は話し掛けたからにはと言葉を続ける。 すると話は思わぬ方向に… まあ路上画家に話し掛けたのだから普通なら絵の依頼だよね(笑) でも絵なんて描いてもらうつもりは最初なかった。 でも… どうして死んだように動かなかったの? なんて言えないし結局絵を描いてもらう事に。 画家は片付けた画材を再び広げると私に自分と対面にあった小さな椅子に座る様にと促した。 私は言われるまま座った。 『えっ~と…どんな感じにします?』 画家はいきなり私に問いかけた。 『どんな感じって?』 予想外の言葉に私は戸惑い質問を質問で返した。 『かわいくとか綺麗にとか漫画のイラストっぽい感じとかリクエストはないの?』 画家は少し戸惑っているように私に再び問いかけた。 『じゃあ今の私を見たまま描いて下さい。』 『色はつける?少し高くなりますが』 『ん~…任せます』 『じゃあ普通のデッサン画で』 画家はそう言うとスケッチブックと私を交互に見て絵を描き始めた。
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