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ただの壁だったコクピットの内面が、外の景色を映し出した。
これで出陣準備完了だ。
いよいよ時が迫っていた。
騎士たちに気合いが入る。
『出陣準備いいか?』
『…全員OKよ。』
セレアが周りを確認して、そして、全員を代表してラファルに伝えた。
すると、ラファルはすぅと小さく息を吸って、
『よしっ。んじゃ、出るぞ。ラファル騎士団出陣する。俺について来い。』
ズンッ…ズンッ…ズンッ…
ラファルのフォース"スレイプニル"がゆっくりと歩み始める。
『皆、遅れちゃダメよ。』
セレアのフォース"レイス"が続く。
ズンッ…ズンッ…
という重量感のある足音が何百と連なる。まるで地鳴りのようだった。
ラファル騎士団200の軍勢が並んで行軍しはじめた。
レンやウィーネもラファルについて行軍していた。
それをフォース舎から見送る職人たちが作戦の成功と騎士たちの生還を祈って、シャンプリス王国の国歌を歌って、騎士たちを送り出した。
騎士たちの目には闘志が宿っていた。
いざ、マーティランド大渓谷へ
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