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だが。
永遠という言葉は儚くて、本当に脆いものである。
その言葉は、もはや無いに等しい。
「…んにゃ?夢…?」
…どうやら、私、立花凛花はいつの間にか眠りについていたようだ。
ここは、とある街にある専門学校の5階の教室。
505教室と呼ばれる場所だ。
私は窓側の1番目の列に座っていた。
どうやら寝る直前まで漫画を読んでいたらしく、その内容が夢に出たみたいだ。
…その夢を思い出すと、恥ずかしさで顔から火が出そうだ。
「凛花、起きたか…って、お前顔真っ赤だぞ?大丈夫か?」
と、いきなり声をかけられ、耳まで真っ赤になるのが自分でも分かった。
「うっ、うるさいバカキョウ!別にキョウになんか心配されなくても大丈夫よ!そんなの、余計なお世話よ、よ、け、い、な、お、世、話!2000回死ね!」
と、心配して声をかけてくれた小泉京にいつもの罵倒で返してしまう。
しかし、キョウはそれを軽くスルーして困ったように笑ってる。
「そんな元気があるなら大丈夫だな。」
と、キョウは言い、窓の外に視線を向ける。
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