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そんなことがありながら、私たちは学校の外へ。
キョウと2人きりというのが非常に落ち着かない。
そんな気持ちを隠す為に、私は早足で歩いた。
「おい、凛花。いそぐと危ないぞ。」
「別に急いでなんかいない!」
そう言うと私は更にスピードを上げた。
どんどんキョウとの距離が離れる…ハズがキョウもスピードを上げてダッシュしてくる。
300mくらい走ったところで、キョウが私に追いついた。
久しぶりに走ったのか、キョウは若干息が上がっていた。
学校がエンターテイメント系の学校だから運動量が少なくなり、体力もなくなるのは仕方ない。
「凛花、帰り道はどうせ一緒だろ?一緒に行こうぜ。」
確かに、私は電車通いで、キョウも電車通いだから駅までの道のりは同じだし、通るルートも一緒だ。
「…断る理由もないし、あんたは私がいないと何も出来ないクズ野郎だから一緒に帰ってあげるわ。特別だからねっ!!」
私はキョウの顔を一度も見ずに言った。
キョウと並んで、アーケード街を歩いていく。
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