第2話 素直になりたい

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「キョウ、何で笑ってんだよ…」 「いや、まさか凛花がラブコメなんてな…ふふっ、てっきり俺はグロ系かと思ったよ。」 「キョウの頭の中では、一体私というものの人物像はどうなってんだ。」 まあ、そんな風に見られても文句は言えないような事ばかりしているが… 「悪い悪い、何か…意外と可愛いとこあるな、って。」 その言葉に、私は一瞬ドキッとしてしまった。 慌てて私は誤魔化そうとするが、どうも良い言葉が浮かばない。 「こんな人目のある所で…じゃなくて、なな何でいきなり…違う、色々と誤解されるだろうかがバカキョウ!」 ついいつものように罵倒するが、いつものキレがない。 それもそのはずだ。 キョウも私にそう言われると、視線を逸らして顔を赤らめている。 また変に気まずい沈黙が訪れた。 無言のまま、私たちは駅まで歩いて行った。
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