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「キョウ、何で笑ってんだよ…」
「いや、まさか凛花がラブコメなんてな…ふふっ、てっきり俺はグロ系かと思ったよ。」
「キョウの頭の中では、一体私というものの人物像はどうなってんだ。」
まあ、そんな風に見られても文句は言えないような事ばかりしているが…
「悪い悪い、何か…意外と可愛いとこあるな、って。」
その言葉に、私は一瞬ドキッとしてしまった。
慌てて私は誤魔化そうとするが、どうも良い言葉が浮かばない。
「こんな人目のある所で…じゃなくて、なな何でいきなり…違う、色々と誤解されるだろうかがバカキョウ!」
ついいつものように罵倒するが、いつものキレがない。
それもそのはずだ。
キョウも私にそう言われると、視線を逸らして顔を赤らめている。
また変に気まずい沈黙が訪れた。
無言のまま、私たちは駅まで歩いて行った。
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