第1話 結局どうでもいいじゃない

2/10
前へ
/37ページ
次へ
「…初っぱなからぶっ飛んだタイトルだな、オイ」 とある地方都市の、ある専門学校。 その五階のある教室に、俺、小泉 京(こいずみ きょう)はいた。 黒板や教卓、それによく高校なんかで使われている机や椅子が置いてあるから、イメージとしては本当に何の変哲もない普通の教室だ。 この教室は、505教室と呼ばれている。ちなみに五年生の五組の教室と言う訳ではなく、五階にある五つ目の教室という意味だ。(まぁ、専門学校で五年生なんて聞いたことなんてないから分かるとは思うが。) 現在時刻は5時40分。授業は大抵遅くても5時30までには終わるため、俺は放課後に誰もいない教室に一人でいるという状況である。 で、どうして俺がこの505教室にいるかというと… 「さぁ!キョウよ!部活の始まりだ!」 …はた迷惑な奴の「部活」に付き合わされているからである。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加