第1話 結局どうでもいいじゃない

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とにかく、この「部」の活動は言ってしまえば学校生活を楽しく過ごしましょう、というものだ。 …多分。 「と、言うことで。キョウ、何か滑らない話をするか、無様に窓から『ふらいあうぇい!』しろ!」 「…何なんですか、その両極端な2択は。てかここは5階だぞ。『ふらいあうぇい!』したらリアルで昇天しちまうわ!!」 早速入りました。凛花ワールド。 この部活の概念って「俺に無茶ぶりをさせる」だったっけ? 「私も聞いてみたいな…キョウ君のすべらなーい話」 「玲奈…何てことを」 玲奈が某穴子さんの声優のマネをして無茶な事を言う。 「それに、ここで何も出来なかったら芸人失格だね?」 いや、そもそも俺芸人じゃないし… てか玲奈、この状況楽しんでないか? 「私も、私も聞きたいな?お兄ちゃん!」 「椿姫!お前は何キャラだ!じゃなくて、俺は妹萌えじゃない!違う、何でお前ものって来るんだぁぁ!」 ここに俺の味方はいないんですね。分かります。 こいつらはノリがいいと言うかたちが悪いというのか。凛花は勿論のこと、椿姫と玲奈もよく俺をからかっている。 まあ、流石に凛花みたいな「罵倒」まではいかないが。
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