6人が本棚に入れています
本棚に追加
「君みたいな女の子が一人で旅を?」
「はい。」
「そうか、珍しいこともあるんだな。」
「あの・・・」
フランは知りたかった。
自分をこんなにも夢中にさせた人の名が。
「名前を聞いてもいいですか?」
「そうだ、まだ自己紹介をしてなかった。俺の名前は勇羅。剣士として働いている。」
優しい声で、しかし力強く答える。
勇羅という名にふさわしい声、そしてその瞳の輝きがこの人物の性格を映し出していた。
背中にはとても大きな剣を背負っていて、フランにはとてもたくましく見えた。
最初のコメントを投稿しよう!