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どのくらい時がたったのだろう。
いつのまにか寝てしまったようで、もう雲の上ではなかった。
周りを見渡すと、見えるものはたくさんの木々。
「ここが、人間の世界。私が、望んだ世界なんですね。」
大きく息を吸い込むと、今まで感じたことのない感情が胸いっぱいに溢れだす。
出会うものすべてが、
初めてで、
美しく、
そして私に変化をもたらしてくれる。
フランはそんなことを考えながら、森の中を歩きだした。
もちろんどちらに行くべきかも、どこに行きたいのかも分からず歩きだしたので、すぐに迷ってしまった。
森の中をさまよい続けるのは避けたい。
「どこへ行けばいいんでしょうか。」
一人森を歩きながらつぶやくと、何かの声がする。
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