I knew another world.

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「ここになかったらこの城にはないでしょうね」 金色に飾られた扉の向こうに城の宝物庫がある。中は、煌びやかな外見とは違い少しほこりっぽい。 「あら、これは何かしら?」 キラキラとかすかな光が見えた 「これは…鏡ですね。」 白い花のモチーフが美しい。扉から漏れる光に反射してかすかな光を放っていた。 「この鏡は、一体…」 「これは映しの鏡ではないでしょうか。」 「うつしのかがみ?」 「はい。古代からこのリクラーンと他の世界を繋ぐとされているものです。」 家来の説明にフランは目をよりいっそう輝かせて、呟いた。 「これは興味深いものを見つけましたね。」 そう言って、フランが鏡に手を伸ばした瞬間、青白い光が部屋全体を照らし出した。 かと思うとフランはまったく知らない世界の風景の中にいた。
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