1人が本棚に入れています
本棚に追加
タクシーを降りると、その先に細い山道が続いていた。
私はためらうことなく、その山道を進み始めた。
少し歩いてから後ろを振り向くと、タクシーはやはりいなくなっていた。
私はまた、前を向いて歩き始めた。
山道には見たこともない沢山の草花が咲き乱れていた。
時々、その草花や山を覆っている木々の間から、様々な野生動物たちが顔を覗かせた。
鳥たちの歌声が聞こえる。
青々と生い茂った木々は風にそっと撫でられ、遠くから聞こえる川の流れる音と共に、自然の曲を奏でている。
私は周りを見渡しながら、その中を、道に沿ってゆっくりと歩き続けた。
最初のコメントを投稿しよう!