はじまり

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「…シロまた居るやん」 関西弁なまりのういはあることに悩まされていた… それは毎晩決まって玄関の前に、目の横に三日月のマークがある白い猫が丸まって寝ていることだ もう慣れすぎてシロという名前を着けてしまうほどだった 「なんなん、そんなに私の家の前がえんか?」 片方にまとめた三つ網をゆらししゃがんで猫の寝顔をみつめる ここ最近これがバイトから帰ってきてまずすることだ にゃー こちらに気付いたのか目を開きおかえりと言わんばかりの鳴き声 ういは呆れて中腰になりしっしと追い払い鍵を開け家に入る 家に着いた安心感が眠気へと変わり金曜日という長い長い1日が過ぎた
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