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「で…なんでちゃっかり家入ってんねん💢」
「ナイス突っ込み」
そう男が言うとういは睨みかえした
少しの間気まずい沈黙が流れ先に口を開いたのはういだった
「で、何?今何時だか分かってます?」
「俺、名前シロ」
カタコトの言葉で伝えるとういは少し記憶の中をくすぐられたような気がして
自然と口から出て来たのは
「……真っ白な猫…シロ」
「目、横」
シロが指を差したところには三日月の形のほくろだった
よく見れば髪の毛も真っ白で唯一黒といえばTシャツくらいだ
「…そんな、人間になるなんて…まさか」
自分の目を疑うが目の前に居るのは真っ白な見覚えのあるふさふさの毛、三日月のマーク
「一番びっくりしてるの俺」
少し日本語が上手くなったような感じがするがそれどころではない
猫が人間にだなんてありえないありえない…ありえない
“ありえない”
という言葉が頭の中で渦巻き気が付くとういは意識が遠退いていくのが分かった
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