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「んで、犠牲者ってなんのこと?」
「あんたの幼馴染がやらかしたのよ」
幼馴染? それってタクちゃんのこと?
ま、まさか、タクちゃんったら……。
「連続強盗事件を起こしちゃったの!?」
「「えっ?」」
「確かにフィギュアはお金がかかるけど、まさかそこまで生活に困っていたなんて……。
それなのにタクちゃん家に転がり込んで夕飯を御馳走してもらってた私のバカー! おかわりも普通にしちゃってたよ-!」
まるで走馬灯の如く脳裏を掠める数々のタクちゃん家のご飯。
それらをなんの躊躇いもなく食していた悪行を、タクちゃんは秘かに悲しんでいたのだと思うと胸が引き裂かれそうだ。
「どうしよう舞! 奈々! 私のせいでタクちゃんが豚箱に―――」
直後、脳天に衝撃が走った。
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