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「そ、そんなに私可愛い…?」
「いや、そんなマジで聞かないでくださいよ」
「だって心配なんだもん。可愛いとか言ってるのにあんまり密着とかしないし…」
「いや、上条さんは紳士ですよ。それにまだ未熟すぎて理性が崩れそうなんですよ」
「だったら私からいくわよ!!」
「ちょっ、待てよっ!!」
上条に思いっきり抱きつく御坂。
「私はね、ロシアで最前線で戦ってるアンタを見て死んじゃうんじゃないかって思ってすごく心配だったんだからっ!!」
大粒の涙を流す御坂。そんな御坂を上条から強く抱きしめた。
「御坂の気持ちに気付いてやれなくてほんとごめんな」
「遅すぎるのよ…」
こんな展開になると思っていなかった上条はどうしていいのか分からなくなる。
抱きついたまま、上目遣いで上条に何かを求めているような眼差しを送る御坂。
「あ、あのー上条さんは一体なにをすればいいのやら…」
「そんなの自分で考えなさいよ」
「例えとかないのか?」
「うーん、例えば私がしてもらって嬉しいこととか?」
「御坂が嬉しいこと…」
(このままキスとかだったら嬉しいだけどなぁ…)
「あっ!!」
「分かったの!?」
「おう、闘いだな?」
「あ、アンタってやつわぁー!!」
「いつも頼んでたじゃんかー」
「今、私とアンタはつ、付き合ってるのよ」
「だったら闘うとかじゃなくて、今しかできないことがあるでしょ」
「本当に分からないんだ…具体的に教えてくれないかな」
「……」
「黙るなよ」
「す、キスと、とか」
「べべべ、ベッドでー、いやぁ、い、今のは無し!!」
「御坂…お前って以外とエロいんだな」
ニヤニヤしてる上条。
「ど、どうせアンタだって私に邪な気持ちあったんでしょ?」
「上条さんは紳士ですよ?そんなことは決してないですよ」
「じゃあ今から私が裸でベッドに引きずりこんでも、全然大丈夫ってことよね」
「み、御坂さんそれはもう普通にいれる方が逆に変態なんじゃないのですか?」
「確かにそれもそうね」
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