それぞれの平和な日常

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一方通行は番外個体と街を散歩していた。 本当につい先週まで戦争をしていた街なのかと疑ってしまうくらい平和だった。 「何を考えてるの?もしかしてミサカのこと?」 「ンなわけねェだろォが」 「じゃあ何考えてるの?」 「まァ、本当につい先週まで戦争をやっていたのかァ?って思っただけだよ」 「確かにね」 「『闇』についても俺が暗部に圧力をかけただけあって、もう殆ど動いてねェみたいだなァ」 「なにか心残りでもあるの?」 科学の闇すらあまり知らない一方通行は、さらに魔術が存在することに自分の世界の狭さを痛感していた。 「オレにはまだまだ知る必要のあることがたんさんありそォだ」 「そっか」 と、目の前に学園都市の『闇』と関わりがあった組織が現れた。 「確かァ、『アイテム』だったか?」 「昨日のやつもいるみたい」 「お、おう、一方通行じゃないか」 「軽々しく話しかけンじゃねェぞ」 「わ、わりぃ」 「超浜面ださいですね」 「じゃあ絹旗は普通に話せんのかよ」 「私は麦野がいれば超大丈夫です」 「ふ~ん、第一位かぁ。うちらでまとめてかかれば倒せるかどうかってとこよね」 「オマエが協力とは珍しィなァ、その組織でなンか手にいれたみてェだなァ」 「おかげさまでね」 「今日は気分がわりィ、オマエらの相手して気分晴らしするとすっかァ」 「言うわね、第一位!!」 「ついてこい」 「マジでやんのかよっ!!まあ、無能力者(レベル0)の俺は場違いだなぁ」 「逃げんじゃねぇぞ!!は・ま・づ・らっ!!」 「さ、最悪だ」 場所を移動し戦闘の準備を始める両者。 一方通行は首についたチョーカーの電極にスイッチを入れた。 「浜面は滝壺についてろ。流れ弾はかわせ」 「あいよ」 「ミサカはどうすればいい?」 「右手が折れてるオマエは足手まといになる。だから超電磁砲(レールガン)での遠距離からの援護を頼む」 「わかったよ」 「安心しろ、オマエに攻撃が当たらないように常にベクトル操作をしてやるからよ」 「柄にもなく優しいんだね。ミサカそうゆう人好き☆」 「集中しろ」 番外個体は何故か不機嫌になった。 「じゃあ、始めるか」 そして、学園都市の化け物どうしの闘いの火蓋が切られた。
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