それぞれの平和な日常

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場所は元スキルアウトのアジトになっていた廃墟と化したビルだった。 手始めに絹旗が手近にあった巨大な瓦礫を学園都市第一位の怪物に高速で投げつけた。 「……、」 音は無かった。 瓦礫は遥か空中に浮いていた。 「反射は超使わないんですか?」 「大能力者(レベル4)に使うまでもねェ」 「うちら『アイテム』をなめるなよっ!!」 一方通行は落ちてきた瓦礫を亜音速で蹴り跳ばした。 それを青白い一筋の閃光が貫く。 「原子崩し(メルトダウナー)…かァ」 「私が出たからには本気を出したほうがいいわよ」 「じゃァ、体慣らしはここまでにして、そろそろ本気出すとすっかァ」 学園都市第四位の本気の一撃が一方通行を襲う。 が、一方通行の反射により放った閃光が更にスピードを上げて跳ね返ってくる。 「原子崩し(メルトダウナー)を反射したところで無駄よ。私自身がこの能力そのもの。自分の体から離れたものが戻ってきたにすぎないのよ」 「だからどォした」 「いや、いい時間稼ぎが出来たわ」 「っ…!?」 「浜面っ!!」 「あいよー」 その瞬間、一方通行から半径200mほどか爆発した。 もちろん『アイテム』も巻き込まれたはず…だったが。 「私の能力は時間さえあれば窒素の壁を超作れるんですよ」 しかし、煙の中に第一位は立っていた。 「さすがに効ィたなァ」 「いきなりミサカ足手まといだね」 「まァいい、とりあえずは万事休すだ」 番外個体を守るので精一杯だったのか一方通行の左腕には鮮血がついていた。 「さすがね。あれを守って自分自身のダメージもあれだけに押さえるとはね」 「しかし、あれだけの爆発…一体どうやったんだァ?」 「それはアイツに聞いてちょうだい」
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