それぞれの平和な日常

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「はぁー。やっと上条さんの家に辿り着けました」 上条は心の中で不幸中の幸いだと思っていた。なぜなら上条は北極海に落ちたはずなのに無事に家に辿り着いたのだから。 「インデックスはどうしてるかな…多分上条さんはあの世行き扱いになってるんだろうな…」 頭の中にインデックスの悲しそうな表情が浮かんでしまった。 「まあ、とりあえず家に入ろう」 鍵を開けようとすると既に鍵は開いていた。一瞬警戒したが、それはすぐに安堵に変わった。 「とうまぁー、おかえりなんだよー」 半泣きのインデックスが出迎えてくれた。どうやら土御門が俺が生きていること伝えてくれたらしい。 「ただいま。インデックス」 「今日は、とうまが帰って来るっていうからお腹空かせて待ってたんだよ。だから何か作って欲しいかも」 「さすがに食べ物ないからファミレスにでも行こう」 その頃、一方通行は打ち止めと番外個体と共に地下道のゲーセンに来ていた。 「このバイオレンスなゲームで日頃のストレスを解消する、ってミサカはミサカは小さな問題発言してみたり」 「そんだけ天真爛漫で、いつストレスが溜まるってンだよ」 「だったらミサカもストレス解消したいなぁー。これからアナタの体で☆」 「どォやら、オマエは喋れなくなるまで殴られたいみてェだな」 「ミサカ、そうゆうプレイも嫌いじゃないよ」 ゴスッ。一方通行の拳が番外個体の溝落ちに入る。 「あはっ☆」 「クソが」 「そろそろ、帰るぞ」 ゲーセンを出て黄泉川の家まで向かう3人。一方通行も平穏な日々を、ゆっくりと過ごしていた。 その頃、浜面仕上は『アイテム』のメンバーの絹旗最愛に誘われB級映画を見に行くことになっていた。 「おっす、絹旗」 「浜面のくせに超遅すぎ」 「1分くらいしか遅れてないじゃんか」 「普通はレディーより超早く来て超待つでしょ」 「付き合ってるわけじゃないし、それくらいよくないか?」 「つ、つ、付き合ってぇー、って超変なこと超言わないでください」 「なんか変なこと言ったか?」 「もういいです。超浜面死んでください」 「それが誘ったやつの態度かよ」 「浜面なんだから、しかたないですよ」 「はぁー」 「じゃ、いきましょうか」 くだらな過ぎるB級映画を見終わった絹旗と浜面は空腹を満たすためファミレスに向かった。
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