それぞれの平和な日常

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ファミレスから出た上条はインデックスと共に家に向かった。 「とうま、とうま、絹旗って人にこの四角いやつの使い方教えてもらったよ」 「良かったな、でもそれは、四角いやつじゃなくて携帯電話だぞ」 「そんなのどうでもいいかも」 「それもそうだな」 上条の久しぶりの平穏な1日が終了した。 一方通行や浜面仕上も同じように平穏な1日を終えた。 ―――次の日――― ここは、常磐台中学の女子寮。 「戦争が終わってから何日も経ってるのに、なんであいつは帰ってこないのよ」 常磐台のエース超能力者(レベル5)の第三位『超電磁砲』(レールガン)の呼び名を持つ少女、御坂美琴は今日もいつも上条当麻と会っていた公園に向かっていた。 「やっぱり、来るわけないわよね…」 今日も自分の気持ちに区切りをつけて公園を後にし、歩き出したその時、背後から懐かしい声が聞こえた…ような気がした。 「よう、ビリビリ」 「え、え、ってなんでアンタがここにいるのよ!!」 「いちゃ悪いのかよ」 「別にそうゆうわけじゃないけど…あの後、北極海に落ちて死んだのかと思ったのよ」 「勝手に殺すなよ」 「まあ、確かに私の電撃で死なないんだし生きてて当然よね」 「北極海に落ちるより御坂の電撃のほうが危ないかと…」 その瞬間彼女を中心に電撃が周囲に放たれた。 「なんか言った?」 「いえいえ、上条さんは決して何も言っておりませんよ」 「そう、ならいいわ」 「まあ、とりあえず学校いくか」 「そうしましょ」 (ってコイツと2人で登校って付き合ってるみたいじゃないっ) 御坂の顔が瞬間湯沸し器のように急激に真っ赤になった。 「大丈夫か御坂?顔がかなり赤いし、熱でもあるのか?」 と、いきなり額をくっつけてくる上条。 「特に問題なさそうだな」 「にゃ」 「にゃ?って漏電はよせよっ!!」 「にゃ~ん」 上条がすぐに御坂の漏電を右手で消した。 御坂には興奮したときなどに能力の制御を失い漏電してしまうときがあるのだ。 「完全に気を失ってるな…どうしようか」 とりあえず上条は御坂を背に乗せて歩きだした。
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