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…映っていたのは、碧色の鎧に包まれた自分。
目は完全に虚ろだった。…まるで、生きていない感じ。でもその目はしっかり俺を捉えている。何かを訴えるかのような目。俺に非があるかのような恨めしい目…
…思わず自分の服装を確認する。いつもの制服姿。普通にいつもと何一つ変わってない。
再び窓を見ると、そこに自分の姿はなかった。というか、その。
窓すら、無かった。
乗っていた電車も、無かった。
あるのは、360度山に囲まれた草原にさっきの鎧姿で立つ自分だけだった。
…ばっさり言うと、ハイジなう?
…そして背後からの「何か」に気付けず俺は首に強い衝撃を受け、…気を失った。
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