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「み、未来…？」
「そう、未来。」
少年は、いたって普通にニコニコとしながらそう言う。
俺は困惑していた。
嘘をついているようには見えないが、明らかにありえない。
未来から来るなんて、まず無理な話だ。
俺は常識人なため、そんなことは信じやしない。
「ありえない」
俺は言葉を吐き捨てるように、そう言った。
彼はずっとニコニコとしながら、俺に近づいた。
「嘘じゃないよ、嘘だと思うならためしてみればいい。」
俺は彼の言葉に、まんまと乗せられた。
＿＿＿＿今思うと、彼がついた初めての嘘は、実に馬鹿馬鹿しいものだった＿＿＿＿＿
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