相生

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相生

卑(いや)しき心 浅はかな妄想 時折見せる 悲しげな瞳は何を物語ろうとしている? 明日が来れば僕はもう君を残して 新しい道へ歩き出す 二人の道しるべ 示す矢の方角はバラバラなのに どうしても気になるんだ あの時胸に突き刺さった君の微笑 いつか運命が偶然に絡(から)み合って 君の手をとり 共に行く日が来るかもしれない 未来のことなんて 誰も保証できない 例えば今隣にいる僕の恋人は 明日はいないかもしれないよね ふとした時 君のことを考えてしまう このまま 誰にも寄り添わないで生きていくの? 辛い選択ばかりするのは 傷を隠すためですか 不安なら僕が支えてあげてもいいよ でも 明日はもう迫っているんだ 君の声ともお別れなんだね 懐かしく思い出したりするのかな この胸騒ぎも 現状なんて儚(はかな)い雲と同じ 刻々と姿を変えて 二人を繋ぐ糸は 細くて頼りないけど いつか起きるかもしれない奇跡のために 大事に守っておくよ
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