詐欺

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詐欺

冷たい冷たい石の上で 泣くことすらできずにいた そのとき あなたがくれた言葉は 優しいというよりも 暖かかった 臓器に秘めてた思いを めちゃくちゃに吐き出して あんなに安らかに眠れたのは いつ以来のことだったろう あなたは ずっと傍にいてくれたね 人の優しさに怯える日々が 来るとは思わなかったよ 微笑む唇 柔らかな眼差し ああ なんて恐ろしい顔だろう 死体のような私の心を 骨まで食い破り 皮までしゃぶるその口は 猟奇に歪んでいる 孤独が怖かった 私は阿呆になりきって あなたの帰りを待ち続けている 何年も 何年でも
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