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目の前は森の中にしか見えないほど木が沢山有るんだものでも後ろは我が家の脱衣所なのだけど…
「取り合えず、一度閉めてみましょう」
そのまま扉を閉めてたまたま持って来ていた携帯電話で時間を確認して十分ぐらいたってからまた開けてみた…
「やっぱり変わらないわね」
予想通りまだ扉の外は森の中だった、どうしたらこうなるのよ!
「洗濯物で着れそうな物は全部…洗濯中ね…」
さて、どうしたものかしら?
このまま外に出るのは恥ずかしいけど、この場所がどこか把握しないと…一歩外に出ると涼しい位の気温だった
「そういえば洗濯機そろそろ終わる頃…」
そんな事を今更ながら思い出して後ろを見て私は思わず叫んだ
「なんでドアが無くなってるのよー!」
叫んだ事で少し落ち着いた私は周りを見回して
「取り合えずこの森から出ないと…」
『ガサッ』
後ろから物音がして振り返ると、どう見ても狼の仲間にしか見えない犬がいて此方を睨んでいた
「ガウ、ワウ」
「え?お前綺麗だなって何言ってるのよ」
何故か狼みたいな犬の言っていることが解る…なんで?私、犬の言葉解らないはずなのに?
「ワウワウ、ガウ」
「今からお前は俺様の嫁だ?冗談じゃないわよ、あたしの夫はあたしが決めるんだからそれにあたしより強くないとだめよ」
なんで私、犬相手にむきになってるのよ!
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