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「ありがとう、あなたこそ大丈夫なの…」
彼の腕には自称狼が噛みついていてそこからかなりの量の血が流れていた
「これぐらいなら大丈夫だから」
そう言って彼は狼の方を見て
「いい加減に放せタイシ、痛いからな?」
タイシと呼ばれた自称狼が素直に腕を放す
「グルる、ぐるる、が、がぅが?」
「そこに居る弧族の女が悪い、我を挑発したのだから、でも、なんでお前がここに?って言っているけど?」
私が何となく通訳すると
「通訳しなくても大丈夫、俺にもちゃんと聞こえているから、何で?ってお前を連れて帰るために決まっているだろ」
彼はそう言うとタイシと話し始めた
「がぅ?がうがぅぅガ!」
『』内は藍が聞こえているタイシの鳴き声の訳です。
『なに?連れ戻しに来ただって!』
「そうだ、お前、少し悪戯されただけでいきなり居なくなるから探していたんだ、ちゃんと依頼こなさないとお前の飯当分の間ドッグフードだぞしかも一番安い奴」
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