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「うわぁ…!」
桜、桜、桜。
校門を過ぎると、一面桜だった。
季節は春、とても長い桜並木が続いており、辺り一面に桜の花びらが舞っていた。
「すっごぉーい!!見て見てミスティン、桜だよ!桜並木だよ!」
「トラストうるさい」
「酷っ!!」
「桜くらいではしゃいで、子供みたいだよ?」
「ふんだ、良いもん子供だもん。」
ミスティンに子供と指摘されたトラストだが、トラストは開き直りむくれている。だが16にもなってまだ子供だもんと言うのはいかがなものか。
「その内桜なんて見飽きるか、その前に散るかだけだもの」
「そんなもんかなぁ~…」
二人はそういった感じで語り合いながら歩いていた。
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