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しかし、他の生徒も見にくるので人混みになっており、なかなか自分の名前を探す事が出来ない。
「見えないなぁ…ボクもミスティンと同じクラスだったら良いなぁ」
「あった、B組」
ミスティンは難なく自分の名前を見付け、クラスの確認を済ませる。
「早っ!?え、なんでそんなに早く!?ボクまだ紙すら見えないのに」
「トラスト、そっちは初等科の子達のクラス割りだよ。私達はコッチ、高等部一年」
「あ…そ、そうだったんだ」
トラストは自分の間違いをミスティンに指摘され赤くなっていった。
「注意力が無いのはトラストの悪い所だよ?」
「うん…わかっては居るんだけどね…」
トラストがしょげていると、ミスティンはやれやれといった様に微笑んでトラストの手を引っ張った。
「え、え?ミスティン、ボクまだ自分のクラス見てないよ?」
「大丈夫、私と同じクラス。だから行こ」
「…うん!」
ミスティンの優しさに気付いたのか、トラストは笑顔になり、ミスティンに連れられて一年B組の教室に向かった。
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