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月日は流れ、シルビアは18歳となり、彼女には護衛隊という四人の騎士から成る隊が付いており、彼女の身辺を護衛していた。
隊員は、隊長のジル(21)、ジェームス(18)、ルシウス(18)、ギルバート(20)という四人で構成されていた。四人共容姿端麗で剣の腕が立つ事から、「麗しの騎士団」と呼ばれ、城に仕える女性達に大人気で、ジェームスとルシウスがシルビア王女と同年齢だった。
この護衛隊員にはシルビアが男である事は知らされていた。
現在、この城で彼女を男だと知っている人物は、国王、国王の腹心の家来のデイヴィッド、亡くなったシルビアの母である前の妃の出産に立ち会った女性の医者・ソフィアとその他数名、セヴィーラ王子の母でシルビアの育ての母であるフローラとこの護衛隊員であった。これらの事実を知る人物には、国王から口止めをされていた。
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