命の名

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シルビアはその巻物を開いた。 「!!これは!!」 彼は驚きの声を上げた。 その紙には、『命名 ジラク』と書かれていた。 「父上・・・!!」 目を丸くしたまま、国王を見つめた。 「お前に付けられるべき真実の名だ・・・。私が考えた。今まで、すまなかった・・・ジラク王子・・・!!」 国王の言葉にシルビアは胸が熱くなった。 「父上・・・!!」 涙が次々と溢れてくる。 後ろにいた護衛隊員達も、シルビアの気持ちに同調するように涙ぐんでいた。
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