行けなかったあの場所へ

5/20
前へ
/20ページ
次へ
「よく来たな。だがここからが大変だぞ」 そう俺に微笑みかけたのは、我がチームの一軍監督・・・・・・犬でもその名を知っている “ 世界のホームラン王 ” だ。 「もう知っているとは思うが、我がチームは熾烈な首位争いのさなかにいる。プレーオフ進出はすでに決めているが・・・・・・首位通過、これは絶対に譲れない」 「そしてさらに苛烈を極めるのが、プレーオフ本戦。昨年、我がチームはレギュラーシーズン首位通過を果たしながらも、ここで苦杯をあおる羽目になった」 ここで少し監督は顔を歪めたが、意を決するように、言った。 「今年こそ・・・・・・今年こそ、我がチームはプレーオフを勝ち抜き、戦いが長かろうが短かろうが、 “ リーグ最強は我がチームだ! ” ということを見せ付けてやろう! そして、胸を張って・・・・・・」 胸を張って・・・・・・ 「・・・・・・行こうではないか! 今度こそ・・・・・・」 ・・・・・・そうだ、行こう。今度こそ・・・・・・ ・・・・・・今度こそ・・・・・・こ・・・・・・
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加