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「よく来たな。だがここからが大変だぞ」
そう俺に微笑みかけたのは、我がチームの一軍監督・・・・・・犬でもその名を知っている “ 世界のホームラン王 ” だ。
「もう知っているとは思うが、我がチームは熾烈な首位争いのさなかにいる。プレーオフ進出はすでに決めているが・・・・・・首位通過、これは絶対に譲れない」
「そしてさらに苛烈を極めるのが、プレーオフ本戦。昨年、我がチームはレギュラーシーズン首位通過を果たしながらも、ここで苦杯をあおる羽目になった」
ここで少し監督は顔を歪めたが、意を決するように、言った。
「今年こそ・・・・・・今年こそ、我がチームはプレーオフを勝ち抜き、戦いが長かろうが短かろうが、 “ リーグ最強は我がチームだ! ” ということを見せ付けてやろう! そして、胸を張って・・・・・・」
胸を張って・・・・・・
「・・・・・・行こうではないか! 今度こそ・・・・・・」
・・・・・・そうだ、行こう。今度こそ・・・・・・
・・・・・・今度こそ・・・・・・こ・・・・・・
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