―凍える風、雪原の主フロストドラゴン―

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皇帝竜『どうしたァ?!さっさと反撃してくれよ!!そんなもんじゃツマンネーだろ?!』 トライド「くっ…」 徐々に傷が増えて行く…このままじゃ、駄目だ。 リーダー『やっぱり…無理なのか……』 リーダーの諦め切った声が聞こえた。まだ始まったばかりなのに何を言うんだ!と、一瞬気をそらしてしまう。 トライド「…ガ…グ…ッ…!」 その隙に皇帝竜が俺の首に噛み付いて持ち上げた。 息が…出来ねぇ…… なんとか逃れようと柄にもなくジタバタと暴れる。が、逆に牙が食い込み、さらに苦しくなっただけだった。 トライド「………ガッ…ァ…」 意識が朦朧としてくる。それでも、尻尾で相手を叩く。 オウガ「兄さ……っ!…」 それを見たオウガは俺を助けようとしたが、リーダーが気絶させた。 リーダー『悪い…』 リーダーが俺に謝ってきたが、むしろ格好悪い姿を長い時間見せずにすんで良かったと思う。 しかし、早いとこなんとかしないと、窒息死してしまう。 朦朧とする意識の中、俺は必死に考えた。
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