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俺とオウガが七歳になった頃、弟が出来た。
アルっていうが…姿は一度も見た事はない。名前は、父さんが教えてくれた。
あぁ、そうだな…アルは俺とオウガと違って、普通の人間だ。
アルが人間だからかな…母さんは俺とオウガを嫌うようになった…
アルが生まれて六年経って、俺とオウガは13才になった…
そんなある日…俺とオウガの飯に毒が入れられていた……
俺はもう誰も信じられなくなった。
だから俺は、夜にこっそり城から抜け出しては城の近くの森で狩りをして食べていた。
オウガが俺に料理を作ってあげるって言ってくれたが…
目を離した隙に、また毒を入れられているんじゃないか…って思っちまって……
それからまた一年経って…そう、今日だな。
大事件が起きた。
母さんが隣国の暗殺ギルドの奴らを雇って…辺りが薄暗くなった頃、『アルをこの国の王に』と考える城の一部の兵士達と共に差し向けてきたんだ…
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