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――俺は散歩気分で中庭を歩いてたんだが……ふと、不審な匂いを感じたんだ。
その方向を見ると…隠れたつもり(木の陰から鎧が見えていたからな)の兵士が二人居た。剣を構えていたから、まあ、俺を殺そうとしている事がすぐに分かった。
しかし、まあ…少し油断してたな……二人だけだと思って気づいていないフリをしながら歩いて行ったんだ。
隠れている兵士まであと数メートルほどまで行った時…斜め後ろから矢が飛んできて俺の右腕に刺さった。すぐに抜いたのだが僅かに腕が痺れるような感じがした。
しかし気にしている場合では無い。
抜いた矢を射手に投げ返し、すぐに二人の兵士に襲い掛かった。まあ、殺しはしない。殴って気絶させただけだ。
二人を気絶させた後、ゆっくりと辺りを見回した。
いつの間にかザッと見て10数人の暗殺ギルドの奴らに囲まれていた。
中庭から見える近くの城の窓にも数人の弓兵が矢を放つ準備をして構えている。
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