過去、そして現在~トライド編~

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一本の矢が放たれたと同時に数十人の暗殺ギルドの奴らも動き出した。 俺は矢を避けた後、気絶させた二人の兵士が持っていたと思われる片刃の短剣を素早く拾う。 そして刃の無い側で暗殺ギルドの奴らを迎え撃つ。 時々飛んで来る矢を避けては地面に刺さった矢を取り投げ反す。多少遠いおかげで射手を殺す程の威力は無くなる。 そんな事を続けるうちに、相手の数は数える程になり、弓兵もあと一人になっていた。 しかしここでちょっとしたアクシデントが起きた。 オウガが来てしまったのだ。 それに気づいた弓兵は、俺では無く、オウガを狙いやがった。 しかも、オウガは狙われている事に気づいて居ない。 とっさに出来た行動、まだ飛んいる矢を掴み、投げ返した。 つい、その時に持っていた片刃の短剣を投げ捨てちまった……。 それがいけなかった
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