―喰らう者―

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中心を見てみると… オウガ「ああ、やっぱりか。」 キリクがストラス隊長と戦っていた。 最近よく見かけるけど、やっぱり二人の戦いは凄い。…まあ、魔術師の僕には関係ないけどね。 少しだけ二人の戦いを観察して、僕は訓練場の隅に移動して魔術教本を読み始めた。 そろそろ二人の決着も着いただろう。で、いつものように… ストラス「いつまでもぼけっとしてないで、さっさと訓練に戻れ!!」 ほらみろ、怒られてる。 まあ、ぼけっとしちゃうのもわかるけどね。 まあ、懲りずに見る皆もどうかと思うけど。 魔術教本を読み終えてふと天井を見上げていたら… キリク「お前、よくそんな本読み終えれるな…」 オウガ「うわっ?!」 キリク「何驚いてんだよ。」 いつのまにか、キリクが隣にいた。 心臓に悪いったらありゃしない…。 キリク「ところで、もう訓練終了の時間だぞ?」 オウガ「え?嘘っ!!」 時計を見てみれば確かに終了時間。 新しい魔術の練習は結局出来なかった……しかたないから、練習は明日にしよう…。 キリク「魔術の練習が出来なかったからってそんなに落ち込むなよ。…とりあえず昼飯食いに行こうぜ!」 オウガ「そうだね…行こうか。」
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