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……キリクは自室に戻ったみたいだ。足音がキリクの自室の方へ遠ざかっていく。
オウガ「あーもー…本当、頭痛くなってきた…」
呟いて、またベッドに寝転がる。
時計をちらりと見る、11時半…あと30分くらいしたら装備を整えて玄関へ行こう。
装備って言っても、魔術教本を持って行くだけだから残りの30分は……暇だ。
オウガ「ん~、頭痛も治まってきたし…ほんと暇だなぁ」
寝転がるのをやめて、ベッドに座る。
ふと、目についた物…
オウガ「兄さんと僕の写真……」
二人仲良くトランプで遊んでいる写真……
父さん、もっと別な写真にしようよ…って言ったらこれ以外写真は無いって言われたんだよね…
――くっそ…なんで勝てねぇんだ!
兄さんの、そんな声が聞こえた気がした。
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