―喰らう者―

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オウガ「あ、もう12時だ!」 いつの間にか12時で、僕は慌てて魔術教本を鞄に入れて玄関へ。 キリク「遅いぞオウガ!」 結局少し遅れてしまいキリクに馬鹿にしたように笑われた。 ストラス隊長の号令で古城に向かって歩きだす。 数十分して古城の入り口に着くと隊長が言った。 ストラス「今回の任務は古城の噂の原因の解明、原因の排除だ。必ず二人一組で行動しろ。」 二人一組。班で移動はするけれど任務自体はほとんど単独の第一班ではありえないはずの事だった。それほど危険な任務のようだ。 キリク「第二班が先に此処に派遣されたが、一人も帰って来てないらしい…」 キリクが、小さな声で僕に教えてくれた。 ストラス「厳しい任務になると思う。全員無事で帰れるように…まあ、健闘を祈る!」 号令でみんな、古城に入って行く。 僕はキリクと行動することにした。
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