―喰らう者―

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――パキッ… 古城の散策していてかなり時間が経った。少し休憩しようと思った時、急に何かの音がした。 キリク「?!」 オウガ「……大丈夫だよキリク。音はかなり遠くで鳴ったみたいだし。」 でも、何の音だったんだろうか… まるで、枯れ枝を踏み折った音に近いけど……古城の中に枯れ枝なんかあるわけが無い。というか、この古城に木は使われてすら無いのだ。 キリク「かなり遠くか…でも、嫌な予感がするな……」 オウガ「…あれ?さっきまでは聞こえなかったけど、何か巨大な生物の息遣いが聞こえる…?」 キリク「まさか古城とその付近の行方不明者多発事件の原因か?」 オウガ「多分そうだと……」 ?「うわぁぁあぁっ!!」 突然、誰かの…いや、第二班の副隊長の叫び声が聞こえた。 キリク「っ!今の…」 オウガ「第二班副隊長の…」 キリク「行くぞ!」 オウガ「分かってる!でも、気をつけて。あの場所からの叫び声だから……」 キリク「良いから行くぞ!!」 キリクが走り出す。僕も後を追う。
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