―喰らう者―

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その場所の入り口についた瞬間、感じていた嫌な予感が的中した。 ―おかしい。 キリクにも聞こえる程の叫び声だったんだ…第一班の誰かが来ても良いはずだ。 誰も居ない、来ない。 ふと、時計を確認してみる。 ――午後11時 オウガ「キリク、まずいよ…。」 キリク「どうした?」 オウガ「退却時間、過ぎてる。」 キリク「何分だ?」 オウガ「5時間…」 キリク「嘘だろ?!」 ――バギン! オウガ・キリク「!?」 こそこそと話していたら叫び声が聞こえた場所から何か、固い物が砕けるような音がした…… そして…… ――血の臭いが漂った。
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